石徹白の地域づくり
石徹白の地域づくり 活動紹介
石徹白地区では、さまざまな地域づくり活動がさかんに行われています。ここでは、その活動の概要をご紹介します。
石徹白地区では、さまざまな地域づくり活動がさかんに行われています。
ここでは、その活動の概要をご紹介します。
石徹白は、昭和33年までは独立した村でしたが、今は、郡上市の白鳥町の1つの字にすぎません。人口も80世帯200人と、都会でいえばマンション一棟よりも小さな規模です。
しかし、隣の集落からの距離も遠く、地理的に独立性があることから、集落単位での地域づくりが行われてきました。

全国各地の地方創生の取組は、地方自治体単位で行われていることが多いかと思いますが、1つの字にすぎない石徹白では、行政が主体的に地域づくりを行うということはあまり望むことができません。
実際のところ、石徹白の自治組織は、自治会が中心となっています。住民の意見を取りまとめ、行政とコミュニケーションを取るのは、自治会役員会の役割です。石徹白はもともと独立した村でしたので、自治会長さんは村長さんのような存在で、一目おかれています。
一方、バランスが必要とされる自治会では、新たな活動が起こりにくいのも事実。石徹白では、2000年代より、自治会とは異なる「新たな公的役割を担う団体」が次々に生まれてきました。

人口減少に対する危機感から、2003年には「NPO法人やすらぎの里いとしろ」、2007年には「石徹白地区地域づくり協議会」という団体が立ち上がり、さまざまな活動が行われてきました。2009年には、「石徹白将来ビジョン」が策定され、「将来にわたっても石徹白小学校を残す」というスローガンが生まれました。
その後、石徹白地区地域づくり協議会では、子育て移住の推進、地域おこし協力隊の受入れ、農産物加工、ツーリズム、白山古道の再生、親子山村留学など、さまざまな活動が行われてきました。NPO法人やすらぎの里いとしろでは、歴史勉強会、花畑の整備、キャンプ場の経営、小水力発電、企業の社会貢献活動の受入れなどの活動が行われました。
小水力発電の取り組みは、2014年の石徹白農業用水農業協同組合設立、2016年の石徹白番場清流発電所運転開始と続き、全国に石徹白の名が知られるきっかけとなりました。
石徹白地区地域づくり協議会の活動の中でもっとも成果があったのは、移住者の増加です。2010年以降、都市部から子育て世代の転入が相次ぎました。過去20年に転入した世帯は、そこで生まれた子供も含めると、23世帯61人に達し、集落の約3割を占めるまでになりました。
2016年には全校児童4名と、廃校寸前だった石徹白小学校は、2026年9月現在では19名となっています。2026年度も2人の新生児が誕生し、小学校入学前の子供は9名。子供たちの声があちこちで響く集落になりました。

転入した方が、地域をよりよくしようと、新たな活動を始めているのも、近年の大きな特徴です。高齢者の移動を支援する「いとしろサロンカー」、地域住民が集まるサロンを運営する「こだま隊」、石徹白民踊の唄を継承する「いとしろ唄の会」、子供たちの育ちを大切にする学童「いとしろっこクラブ」、小中学生に運動の場を提供する「いとしろスポーツクラブ」など。わずか200人の集落とは思えないほど、さかんに地域活動が行われています。
2025~2026年にかけて、地域づくり組織の再編が行われました。
任意団体で組織基盤が脆弱だった「石徹白地区地域づくり協議会」を解散し、移住促進などのソフト事業を「NPO法人やすらぎの里いとしろ」に、空き家関連のハード事業を「石徹白エリアマネジメント株式会社」(2025年設立)に承継することとなりました。
石徹白地区地域づくり協議会は2026年度中に解散します。

2つの地域づくり組織のビジョンと役割
石徹白エリアマネジメント株式会社
目的
石徹白地域の自立のため、「地域内の自律的な資本循環の構築」「地域のガバナンスの構築」「担い手の循環の構築」を行うことを目的とします。
活動内容
移住者向け住宅の確保と貸出
地域内団体の活動支援
住民・移住者・訪れる人の交流拠点づくり

NPO法人やすらぎの里いとしろ
◆ビジョン(=目指す方向性)
石徹白の自然・文化・精神性を過去から未来へとつなぎ、
石徹白が石徹白らしく、将来にわたっても続いていくことをめざす
◆ミッション(=NPOの役割)
石徹白の内と外をつなぎ、
自然・文化に根ざしたなりわいをつくりながら、
地域に貢献できる活動を仲間とともに取り組み、
石徹白を将来へとつなぐ

主な活動紹介